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今年度の全体講演について

 

第57回北海道高等学校教育研究大会

講 師  齊藤 誠一 氏
          

  (北海道大学北極域研究センター 研究推進支援教授)


  演 題   「 これからの北極域研究 ー 気候変動とSDGsの視点から 」 
 

齊藤氏は2015年4月に開設された北海道大学北極域研究センター(ARC-HU)のセンター長を務める傍ら、衛星観測・モデリング研究グループのグループ長として、持続可能な海洋の保全や水産資源の利用・開発のために、衛星リモートセンシングや海洋GIS(地理情報システム)を利用した海洋空間の利用・管理に関わる研究を行っています。そしてその研究の成果や開発した技術を社会実装化し、AIやIoTを利用したスマート水産業の推進に貢献されています。

北極域(北極圏とその周辺域)については、近年、地球温暖化による海氷の減少が注目されています。海氷の減少はその地域の気象や生態系に影響を及ぼすだけでなく、地球規模の環境変化や生態系変化を起こす可能性があるため、今後も注視していく必要があります。一方で、北極域は新たな資源開発や海氷減少に伴う北極海航路の利用促進といった利権を生み出す側面を併せ持っており、新たな政治・経済的問題が生じるなど多くの課題に直面している地域でもあります。

北極域研究センターでは、こうした北極域の諸問題の解決やその持続可能な活用と保全を目的として、基礎自然科学から人文社会科学まで異分野が学際的に連携して、総合的・融合的な視点から研究活動を行っています。北極域研究センターは、2015年9月に始まった文科省の「北極域研究推進プロジェクト(ArCS Arctic Challenge for Sustainability 持続可能性に向けての北極域での挑戦)」に、代表機関国立極地研究所・副代表機関海洋研究開発機構とともに参加しています。また、北極域研究共同推進拠点(J-ARC Net)にも中核施設として参画し、連携施設として参画する国立極地研究所 国際北極環境センター、海洋開発研究機構 北極環境変動総合研究センターとともに、2016年1月より拠点活動を開始しています。異なる法人の連携による初の拠点であり、それぞれの特長を生かして、異分野連携や産学官連携による北極域研究推進の役割を果たすことが期待されています。

北海道大学では、ArCS、J-ARC Netなどの活動を通して、研究の持続的発展のため、次世代の人材育成にも積極的に取り組み、北極域研究者の育成にとどまらず、産業界でも活躍できる人材の育成として力を注いでいます。

 北極域研究センター初代センター長として活躍されてきた齊藤氏の取組から、多くの示唆が得られるのではないかと期待しています。

 

齊藤誠一 氏

最終更新日:2019年09月19日

  • 発信元: 本部事務局